season7
July 16, 2011
Season7-4
お待たせいたしました(笑)
もう、忘れかけてますか?大丈夫ですか?
Season7-4です(笑)
今のところ、予定以上にepが増えそうな予感・・・(^▽^;)
みんなが飽きなければ。
pikariが飽きなければ(爆)
ちょっとーpikari!!
間が開き過ぎて、前のep忘れちゃったよ!!っていうそこの貴女。
パソコンのトップページの左下にいってもらうと、Categories(カテゴリー)と
いう欄があります。そこに分けてありますので、そこから入って思い出しつつ
読んでいただけると嬉しいです。
ではでは、、、(*ノ∀`*)ゞ
☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ ☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ ☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ ☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜
Tibette達がNYに旅立って以来、Shaneは1人で過ごす時間が多くなった。
勿論彼女を放っておく人がいるわけもなく、多くの女性から声をかけられた。
しかし、Shaneの心はKitのあのセリフを聞いて以来、なびく事はなかった。
AliceがNYに遊びに行ってしまい、ますます自分の時間が出来るShane。
Jennyは相変わらず、執筆活動に勤しんでいる。
窓の外をキッチンの流しに腰掛けながら、ぼんやりと眺める日々。
静かな毎日だ。
表に子供たちの笑い声が聞こえる。
・・・・Shayは元気だろうか?
ふと、あの日一緒に暮らした短い時間を思い出す。
携帯を開き、Shayの映った写真を見つめながら、Shaneは小さく笑った。
『何、笑っているの?』
『Hi ・・・Jenny、どう?まだ終わらないの?』
『えぇ、佳境に入ったところ。あと少しよ。紅茶、入れるけどあなたも要る?』
『そうだね、貰おうかな。』
『何を笑っていたの?』
『ん?・・・あぁ(笑) Shayの写真だよ。』
気恥ずかしそうに、携帯をJennyに渡す。
『・・・寂しい?』
携帯をそっと返すJenny。
Shaneの横顔が、窓から挿す光の影に当たっている。
『・・・・そうだね。あの時は毎日が大変で、今思うともっと一日一日を大切にすればよかったなって思うかな。』
髪をくしゃくしゃと掻き上げながら、寂しそうに笑う。
『だったら、今からでもそう伝えればいいんじゃない?』
Jennyが優しく紅茶を注いでゆく。
その姿をShaneは、黙ったままぼんやりと見つめていた。
〜病院。
Helenaの入院が決まって以来、欠かすことなく毎日Dylanがやってきた。
何を会話するでもなく、当たり前のようにHelenaの食べやすいものを持ってきては
洗濯など、ひと通りのことを済ませてゆく。
そうして1週間が過ぎようとしていた。
最初はDylanの持ってきたものを、口にしようともしなかったHelenaだが
Dylanの献身的な看病と、ひたむきな愛情に少しずつ受け入れるようになっていた。
ある日、Kitが見舞いにやってきた。
『どう?調子は。随分顔色が良くなったようだけど。』
『心配かけてごめんなさい。まだ抜け出せないところはあるけど、でももうすぐ退院できるって。』
『心のバランスを取るのは難しいわね。私もあなたの気持ちが解るわ。』
HelenaもKitと同じ、アルコール依存症の一歩手前と診断されていた。
『Dylanは?来てるの?』
『今日は帰ったわ。』
『そうなの。ねぇ、Helena。そろそろDylanを許してあげたら?』
『・・・・・・。』
Kitは、Helenaが倒れたあの日の彼女の動向を、優しい口調で話した。
『あなた達は、通常では必要のない事まで経験してしまった。けれどそれでもあなた達は再会したの。そこに深い意味があるとは思わない?』
黙ったまま、Helenaは窓から見える晴れた空を見つめる。
雲が見つめ続けないと気付かないほど、ゆっくりと形を変えて動いていた。
『神は乗り越えられる者にしか、試練を与えないものよ。』
小さくため息をついて、Kitが笑った。
その目に小さな自分が輝いて映っていた。
〜NY。
夕食の買物に出かけようとしているBetteの元に、一本の電話が鳴った。
・・・学校からだった。
『お子さんの件で、お話があります。』
担任は、そう短く話し出した。
先日感じた小さな胸騒ぎがBetteの中で大きく揺れ始める。
担任の話によると、小さないざこざが教室内で起こっているという事だった。
『私どもはご両親のことも存じておりますし、偏見といったものは持っておりません。
しかし、子供たちの間では、違和感を持っているというのが現状です。』
『ありがとうございます。でももし、学校内で、解決できないのでしたら、私どもが伺っても構いませんが。』
Betteは戸惑いを少し含めた声で答えた。
『いえ、ご両親にお越し頂くことで、ますます状況が悪化する場合もございます。』
『学校側といたしましては、穏便に済ませたいというのが本音でして・・・』
奥歯に物が挟まったような言い方をする担任。
『では、私達にどうしろと仰りたいのですか?』
Betteはつい苛立ちを担任にぶつける。
『いえ、私どもといたしましては、このような事実があります事をお伝えしたまでの事で、学校側と致しましても、今後も出来る限り対処して参りたいと・・・』
曖昧な回答に、Betteは大きくため息をつき、電話を切った。
いつかやってくるかもしれないと思っていた事だった。
ソファーに腰掛け、車のキーをテーブルに置く。
・・・どうすればいいのだろう?
落ち込んでいる場合ではない。
Betteはすぐに立ち上がり、急いでTinaの携帯番号を押し始めた。
・・・・・・みんな、ゴメン。Tinaが全く登場してないよね(^▽^;)
(てか書いてる本人も、仕上がってから気付いたwww)
嗚呼、きっとガッカリしてコメント薄になるだろうな・・・(T∀T)
March 07, 2011
Season7-3
前作を忘れがちになってる方は、Season7-1、7-2を復習しつつ
読んで頂けるとより読みやすいと思います(´_ _`)スミマセン
あくまでSeason0とは違い、Tibetteに焦点を当てつつも、Lのキャスト
全員を登場させて進行していく予定です。
Tibetteファンの皆さんも、その気持ちで読み進めていただければ嬉しいです。
pikari
☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ ☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ ☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜
薄明かりの部屋で、今日も変わらずモニターを睨みつける。
画面越しに写った、遮光カーテンからうっすらと漏れる光。
ふと、それを見つけ、Dylanは背伸びをした。
今日は、何曜日の何時だろう。連日の徹夜で頭がぼんやりしている。
あと1時間もすれば、編集作業も終わりかな。
再び椅子に腰をおとした時、電話が鳴った。
見慣れない番号だ。
・・・ハイ。
少し煩わしそうに出ると、相手の電話から外気を感じた。
Kitからだった。
事の成り行きを聞き、早々に電話を切ると、車のキーだけ握りしめ
Dylanは部屋を飛び出した。
夕方、学校前。
Betteが娘の姿を捉えると、クラクションを軽く鳴らす。
アンジーはいつもと様子が違うように見えた。
俯き加減に、トボトボとした様子でこちらに向かってくる。
どうかしたの?
彼女がドアを開けてすぐに、Betteは尋ねた。
・・・なにも。
俯いたまま、車に乗り込む。
誰かと喧嘩でもしたの?
うん・・・アンジーが小さく頷く。
ママB、お話聞いてあげるよ?
サイドブレーキを踏み、ハンドルから手を外すと、娘を真っすぐ見つめた。
ううん、大丈夫。
娘はTinaに似た芯の強い表情で顔を上げ、じっと母を見つめた。
小さな不安が Betteをかすめた。
今日の夕飯は、カレーにしたのよ。
母はわざと明るい声を出し、ハンドルを強く握りしめた。
見慣れない天井を見つめ、Helenaは目を覚ます。
・・・あれ?
起き上がろうとするが、同時に激しい動悸と吐き気に襲われる。
シーツに別の軋みを感じ、薄目を開けたまま、ベッドの脇に目をやる。
と、そこにはぐっすり眠るDylanの姿があった。
・・・病院だった。
点滴の冷たさで、ようやく事態を飲み込めてきた。
Dylanはまだ目覚めない。余程疲れた様子だ。
でも何故彼女が…?
車のキーを握りしめたままの手に触れてみる。ピクリとも動かない。
・・・なんなの?
ふいに怒りと悲しみが同時に込み上げ、Helenaは叫び声を上げたくなった。
口を真一文字に結び、眠るDylanを睨みつける。
それでも目覚めない。
Helenaはわざと大きな溜め息と寝返りを打ち、再び固いベッドに潜り込んだ。
Dylanが目覚めると、Helenaはまだ眠っていた。
彼女の髪に触れる。彼女のお気に入りのシャンプーの香りがした。
しばらくの間、Helenaの寝顔を見つめていた。
編集作業で使っていた、素材の画像と 彼女の寝顔が交互に脳を刺激する。
そんな時、Kitからメールが入った。
お見舞いを丁重に断り、お店は申し訳ないけれど 彼女はしばらく休ませると打った。
『 なんでいるの? 』
驚いて顔を上げると、疲れた顔をしたHelenaが見つめていた。
Kitから電話を貰ったの・・・。
だから?
・・・だからって。
Dylanは、言葉を詰まらせる。
もう、平気よ。迷惑をかけたみたいでゴメンなさい。もう私、平気だから。
そう言ってHelenaは身体を起こそうとした。
再び、激しいめまいと吐き気に襲われ、思わず目頭を押さえる。
そんな彼女の様子に、Dylanは悲しげに呟いた。
私のせいで、荒れていたの?
・・・黙ったまま、Helenaはシーツを握りしめた。
頬を勝手に生暖かいものが伝った。
眠れない日々が続いていた。
仕事をやみくもにこなせば、忘れられると思った。
Jennyやみんなを殺したい位憎んだ。
そして誰よりも、彼女を信じられなくなった自分を憎んだ…。
そうよ、あなたに 二度も裏切られたせい。
本心と真逆の言葉を吐き出した。
鍵を握りしめたまま、Dylanは俯いたまま呟く。
私は・・・どうすればいい?
窓から差し込む優しい光とは対照的に、二人の間に重く長い沈黙がのしかかる。
もう、いいから帰って。
Helenaが呟く。
しかし、Dylanはいっこうに立ち上がろうとはしなかった。
廊下を走る看護婦の足跡が聞こえ、そして静寂だけが侘しく残った。
眠らない街、NY。
夜景を見ながらはしゃぐ、タクシー内のAliceは一人、空元気だ。
そんな様子に気付きつつ、TinaとBetteは黙って見守っていた。
誰よりも、Aliceの幸せを願っている二人。
Tashaの一件について 詳しく訊かなかったが、自分達がJamieとの事を
けしかけた形になったのかもしれない、とBetteは気に病んでいた。
五番街の通りを少し入った場所に、二人がたまに行くBarがあった。
洗練された雰囲気と人。
そこはLAとは全く違い、自分達には 少し馴染みにくい場所。
奥から2番目に 少し広めのテーブルを見つけ、店内を歩く。
この街に住んで以来、Tinaは忙しいし、ビアンバーにはあまり詳しくないのよ。
Betteは、腰を掛けながら話した。
じゃぁ、久しぶりの夜の外出なんだね。
大切な親友の為にも、退屈な二人には決してならないで、と作り笑顔をするAlice。
そこに、三人組の女性の一人が声をかけてきた。
ここ、空いてるなら一緒に座らせて貰える?
構わないけど、、、
と、答えたBetteの横へ嬉しそうにその中の一人が座る。
Aliceが耳打ちをしてきた。
Tina、ヤバいよ。ヒレ肉に見えちゃってる。
・・・?
Aliceの言ってる意味がよく解らなかったが、見知らぬ彼女が確実にBetteを見つめている事には気付いた。
ちょっと、Tina。いいの?
良い気分はしないものの、Tinaは 黙ったままAliceを見つめる。
相変わらずBette自身は、そんな彼女の様子に気付いていないようだ。
そこへ、いかにも一見(いちげん)さん といった様子の女性が一人、話しかけてきた。
もしかして、Alice Pieszeckiさんですか?
子供のような、あどけない顔立ち。どうやらアジア人のようだ。
面倒だな、と思いながらも、笑顔を作りAliceは応えた。
彼女は亜美と言った。NY在住の日本人留学生らしい。
人懐っこい彼女は、Aliceの隣へ勝手にちょこんと座った。
よかったら、もう少しお話させて下さい。私、テレビ局に興味があって。
珍しく目を泳がせ、Tinaに助け船を求めるAlice。
しかしTinaはどこ吹く風、といった様子で
Betteを口説こうとしている女性をおつまみにして 飲んでいた。
当のBetteは、夕方見た 娘の表情が忘れられずにいた。
バーボンに浮かぶ氷がゆっくりと溶け、グラスの中でカラリと揺れる。
指先でそっとグラスの縁をなぞると、指先に微かな音色を感じた。
February 05, 2011
Season7-2
Season7-2。実は随分前に仕上がっていたのですが、
次を書いてから・・・と思いつつ、修正したりしているうち
なんだか、自分の中で読み飽きてきたので(笑)
掲載しちゃいます。
一度、Season6-8(ココはホンモノ) → Season7-1を
見てからの方が解りやすいかも。
では。
まずは皆さんにお楽しみ頂ければ光栄です。
補足は、最後に書くとします。
☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ ☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ ☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜
ねぇ!ちょっと、スプーンどこぉ?!
全く。この家、前のキッチンと違って何処に何があるんだか、ちっとも解らないよぉ。
いつもの朝より賑やかなのは、突然のAliceの訪問があったからだ。
Betteは大きな溜め息を付き、アンジーの部屋から顔を出す。
Alice、聞いて頂戴。
これからこの子を学校へ送りに行くのよ。
スプーンはその棚の右から二段目。アンジー、早く食事しないと遅刻よ!
部屋から慌ただしく出て来るアンジー。
そこへ唯一の傍観者といったペースで、Tinaがのっそり起きてきた。
Tee、貴女も早く食べちゃって。
ハイハイ、といった様子で、Tinaが慌ててコーヒーをテーブルへ運びつつ腰掛ける。
と、。
Betteの苛々の根源である、Aliceがこそっと耳打ちをしてきた。
ねぇ、、、。
Betteって いつからあんな家庭的になっちゃったの?
黙ったまま、ニヤリと笑うTina。
そう、我が家も普通の家なのだ。
学校までの距離は、車で30分程。
行ってきます!と二人はTinaにKissをし、。
Betteはアンジーを慌ただしく車へと押し込む。
我が家に静寂が戻った。
…かのようにみえた。
あのさ、Tina。あたしNYの街って詳しくないの。
そうだよ!ちょっと、今晩あたりゲイバーでも連れてってよ。
…やれやれ。
Tinaは心の中で溜め息を付きつつ、Aliceを見つめた。
ねぇ、昨日は訊けなかったけど、あれからTashaとどうなったの?
別れた。終わり。解るでしょ?終わったの。
…あぁ、もう!ジェイミーだよ。二人があの後どうしたかは知らない。
てか、知りたくない。でも、もういいの。心配するのも疲れたもん。
ねぇTina、知ってた?あたし、元々はフェム系が好きなのよ?
小さく笑って俯くAlice。その笑顔をみて、Tinaもまた小さく笑う。
もう、しばらく恋はいいよ。
そう言ってAliceは持っていたコーヒーを飲み干した。
〜LA。
静かな朝だ。書きはじめてから随分経ったような気がする。
パソコンを閉じ、背伸びをする。と、キッチンに人の気配を感じた。
キッチンに向かうと、Shaneが立ったままコーヒーを飲んでいた。
おはよう、Jenny。眠れた?
おはよ。いいえ、ずっと書いてたから、これから眠るわ。
珍しいわね、自分でコーヒーを入れるなんて。プラネットは休み?
いいや、知らない。やってるんじゃないかな。
…そうなの。じゃ、お休み。
Shaneの動向に小さな違和感を感じつつも、それに触れる事なく、
Jennyは部屋を出た。
Bedに寝転び、先日Aliceから渡され読んだ、
アデルの最新作を思い出した。
作品の中で、自分が殺された事には さほど驚かなかったが、Shaneと結ばれた
あのくだりには、かなり動揺した。
あの時、ニキとの一件で傷ついたのは確かだ。
しかし、それは深い友情の結びつきからくる裏切りだった。
事実、あれを機にニキとは別れたし、Shaneとの蟠り(ワダカマリ)を取るには
時間を要した。
でもまさか、それ以上の感情なんて・・・。
自分すら気づかぬうちにアデルに見透かされていたような気分になり、
Jennyはシーツを被った。
〜NY。
通学路には毎日軽い渋滞が起こる。セレブの街だけあり、車も豪華だ。
Tinaは合わせる必要なんて ないというけれど、この子が惨めな思いを
学校でしていないか、Betteは少し心配していた。
入り口でアンジーを下ろし、行ってらっしゃいのKissをする。
我が子の駆けてゆく後ろ姿・・・。
私達の娘だもの。大丈夫よ。Betteは小さく微笑み、ハンドルを切った。
〜LA。<
Planetの朝は、いつもと変わりなく、Kitは鼻歌を歌いながら接客をこなす。
ただ、そこにヘレナの姿は見えなかった。
最近、そういう日が何日か置きに続いている。
Jennyのせいでこじれてしまった、ディランとの関係。
もう、人が信じられない、そう言ってヘレナが荒れた時期もあった。
Kitはただ見守るしかなかった。
それから数ヶ月経つと、ヘレナは自然にいつものオーナーとして戻っていた。
Alice達とも、いつも通り接していた。
ただ、彼女の何かが欠けているようで、それをKitは気にしていた。
Hitの夜の経営を中心にヘレナが力を入れはじめてから、
Planetには あまり顔を出さなくなった。
今日は久しぶりに彼女の自宅を訪ねてみよう、そう思っていた。
数時間後、Kitは従業員に少し出かけるとだけ告げ、ヘレナの家へ向かった。
玄関のチャイムを鳴らす。
…誰も出ない。
その場で彼女の携帯に電話をしてみた。
…出ない。数回かけてみる。
10回程鳴ると、ようやくヘレナが返事をした。
泥酔した様子だった。
聞くと、最近よく眠れず、睡眠薬と一緒に飲んでいるらしい。
今日はHitも休んでいいから。
そう言うとKitは電話を切り、別の場所に電話をした。
☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ ☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ ☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜
まず、驚かれたのと同時に、混乱するであろう部分から書き足します。
Jennyの件。
Season6が中途半端に終わってしまった事で、皆さんのモヤモヤも
曖昧なままだと思います。
そこで、私の中でSeason6を『現実と空想の混ぜこぜ』にしたいと思いました。
Season6のストーリー全部を『架空』にするのではなく、
一部は事実、一部は架空の物語の『交差』にしたかったんですね。
Jennyのキャラクターは、正直理解不能だし、好きじゃなかったのですが
あのまま殺してしまうのは、あまりに忍びなく・・・。
そこで考えたのがこの案でした。
Jennyの猿真似が好きな アデルの新作として、作り上げたのが
Season6。
皆さん、少し混乱してしまうかもしれませんが、そのような目で見て頂けると
今後の展開も楽しめるかと思います。
では、、、次がいつになるか(笑)L8の後かもしれませんが(笑)
感想等、言って頂けると嬉しいです。
なにせ、褒められて伸びるBetteちゃんなのでwww
pikari
October 29, 2010
Season7-1
って、待ってない?あ、そう
一部の方々から、熱烈なSeason7の要望があり、やっとこ7-1を完成
させることができました。
大きな問題は、Season6とどう繋げるか。
その問題も私の中では、クリアできました。
読み手の皆さんには、まだ疑問点が山盛りだと思いますが
少しずつ読み進むうちに、解ってくるシステムとなっております。
それを踏まえた上で、楽しんで頂ければ光栄です。
尚、このSeason7は、、、、定期購読は不可です(爆)
自分の中でまとまり次第、続きを書き上げていくという気まぐれペースで
やってまいりますので、気長に待って頂けると嬉しいです。
ホントは・・・映画化決定後に書きたかったんですけどねー。
では、皆さま。pikariの妄想物語を、お楽しみ下さい☆
☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ ☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ ☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜
TibetteのいないLA。
プラネットの店内もなんだか寂しい。
Shaneが一人朝食を取るその傍で、Kitが優しく声をかける。
そんな姿を見兼ねて、HelenaはAliceに電話をする。
程なくしてAliceが店へやってきた。
Hi…少し小さい声で話しかけると、Shaneは俯いたまま重い口を開いた。
自分が大切だと思った人ほど、遠退いていってしまうんだ・・・。
丸まったShaneの肩を、黙ったままそっと抱くAlice。
そうじゃないでしょ、と 二人の前にKitがコトリとカプチーノを置いた。
いなくなるのは、いつも貴女からじゃないの?
そろそろ私達も成長する頃なのかもよ。
その声に促され、Shaneはカウンター越しに重い頭をゆっくりもたげる。
そこには、いつもと変わらぬ優しい目で見つめるKitがいた。
そしてその目は、Shaneの胸に 見えなくも確かな何かを落とした。
NY。
繁華街を歩く男女。
突然ハンドルを切り突っ込んできた車に向かって発砲する男。
女が悲鳴を上げて走りだす。
カット!
の声と同時に、足を止めていた通行人が、何事もなかったかのように
日常へと歩き出した。
Tinaの指揮する撮影は順調だ。
ここには厄介な問題を次々と持ち込む脚本家もいなければ、
それに媚びる投資家もいない。
cool過ぎる程、職場に感情を持ち込まないCrew達には、若干味気無くも感じたが、
Tinaは今の職場に充分満足していた。
携帯の短縮No.0を押し、戻ったばかりの喧騒から ほんの少しだけ身をそらす。
今日は早く帰れそう。
そう告げると、電話の向こうで楽しそうにはしゃぐアンジーの声が、小さく耳に入った。
トライベッカの高級住宅地から 少し走ったその場所に、Tibetteは住んでいた。
セレブ達が通わせている学校は 環境も良く、設備的にも安心だ。
それなりに見合うものが必要だったが、迷う事なく 二人の母はそこに決めた。
Tinaの帰りを待ちながら作る夕食。
昔は何もできなかったBetteも、今は違う。
料理を誰に習う事なく、いつからか得意料理の数も増えた。
今日の夕食は、アンジーの好きなスパイシーチキンとサラダ。
コンソメの効いた良い匂いが室内に立ち込め始めたその時、ベルが鳴った。
玄関を開けてBetteは驚いた。
そこには、それなりの荷物を持ったAliceが立っていた。
…何してるの??
鍋掴みを持ったまま 慌てるBetteをよそに、お邪魔しますと勝手に入ってゆくAlice。
荷物をテーブルへ無造作に置き、ソファーに座るアンジーを膝に乗せる。
一体なんなの?呆れた口調でBetteが口を開くと同時に、
Aliceが一冊の台本を荷物から取り出し、話し出した。
それは、間もなく上映となるレズガールズの最新作だ。
落ち着いてきいてね、と言ったAliceの忠告も虚しく、Betteは怒りに震える事となった。
それは、前作レズガールズの後編とも言える作品。
今回はミステリアスに描かれてはいるものの、キャストはまた自分達そのものと言った内容。
その上、有り得ない結末に驚愕した。
Aliceの話によると、物語の中でJessyが殺され、その犯人がこともあろうに
Ninaだと言うのだ。
これ!誰が書いたの?!まさかJenny?!
一呼吸置いたAliceが、口を開く。
違う・・・。驚かないでね。・・・アデルだよ。
わなわなと震えるBetteの唇を、アンジーが不安そうに見上げる。
その姿に、Aliceは慌てて次の言葉を発した。
私だって犯人に見せかけられてたんだよ?!
残念ながら、その声はBetteの耳には入っておらず、二人は同時に
深いため息をついた。
そこへ事を知らないTinaが帰宅した。
Aliceの登場には驚いたが、ただならぬBetteの様子に
Tinaの顔にも自然と不安が広がる。
Aliceから経緯を聞かされたTinaは、呆れた顔で高らかに笑い出した。
その様子に、Betteが少し驚く。
彼女らしいじゃない。結局彼女はJennyの猿まねしか出来ないって事ね。
もう関係ない人よ。放っておけばいい。
そう二人に告げると、Tinaは足早に台所へと向かった。
Tinaまでも虚仮にしておいて、このまま黙ってる訳にはいかないわ。
Betteがその台詞を吐き出そうとした時、台所にいたTinaが話題を切り替えた。
そういえば、Maxはどう?見つかった?
…まだ。
首を横に振りながらAliceは続けた。
マリアをKitの元へ置き去りにして、もう半年以上経つかな。
一人で産む事への恐怖に加え、女の子を産んでしまった事が
余程ショックだったんだろうね…。
周囲は、里子に出す事を奨めたが、Kitが頑として拒否し
自分が以前下ろした子への罪、として育てる決意をしていた。
幸いその申し出はSonyからだった。
結婚は同性婚が許可される日まではしない、と頑なに拒んできたKitだが、
今回は状況が違う。
有り難過ぎる彼のプロポーズを断る理由もなく、素直に受け入れた。
式はKitの希望通り、執り行わなかった。
マリアは元気みたいだよ。
そう、とあまり元気のない声でBetteは返事をすると、黙ったままアンジーを抱き寄せた。
みんなは元気?ShaneやJennyはどうしてるの?そうだターシャは?
と、紅茶を手にTinaが近づく。
ちょっと、そんな矢継ぎ早に聞かないでよ。時間はたっぷりあるんだから。
どういう意味?と首を傾げる二人に、Aliceが笑った。
まぁ、そういう訳。しばらくここに居させて。
ん…この紅茶、美味しいね。どこの?
Aliceの奔放な言動に、戸惑いと驚きの表情で、二人が顔を見合わせた。
※Sonyとは、S6でKitと付き合うことになった彼です。