妄想物語
March 14, 2012
White Dayですなぁ。 -fanfiction-
ま、いっか。(笑)
お待たせしました。(待ってない?笑)
本日は、White Day。
皆さん、素敵な午後をお過ごしでしょうか?
Valentines Dayの際にかるーくリクエストが入りましたので(?)
ホワイトデーバージョンを作ってみました。
とはいえ、、、実はホワイトデーって、日本特有のものなのです。
(韓国は、あったかも・・・ですが)
とにかく、アメリカではValentines Dayは、男性が女性に
食事を誘ったり、プレゼントをあげたりする日なので
White Dayたるものは、存在しないのですよ。
ってことで、そういう雰囲気を出しつつ、こんな雰囲気にしてみました(爆)
ワケワカランね・・・(笑)
ま、とにかくだ。
楽しんで頂ければ幸いです。
それにしても毎回思うけど、ホントTibetteネタとなると、捗るわぁ・・・
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誘ったのは、Laurelの方からだった。
『ベニスビーチに、良い場所を見つけたの。』
彼女の運転でドライブする事は、珍しい。
とは言っても、二人きりでのドライブすら、簡単に数えてしまえる程度だが。
サングラス越しに、彼女の横顔を見つめる。
潮風が、優しく髪に纏わり付く。
海へと続く、長い桟橋が白く光る。
つがいのカモメだろうか、縦横無尽に滑空している。
二人で歩く海岸。平日だからだろうか、人も疎らだ。
砂に足元を掬われないように、踏み締めて歩く。
『・・・こっちよ。』
振り向き、手を差し出したLaurelの髪の色が 夕陽に交ざり、赤く光る。
足場の悪さに託つけ、手を握る。
柔らかい指先に自分の指を絡め、目線を上げると
彼女は眩暈がする程、愛らしい笑顔をJenniferに向けていた。
『髪、染めたのね。』
サングラスを外し、そう言うと、彼女は恥ずかしそうに髪をかきあげ笑った。
『意気込み、って とこかな。』
『Parisだったわね。私も行きたいわ。』
握りしめた彼女の手の温もりを感じる。
黙ったまま、砂浜を歩く。
しばらく歩いた先に、小さな丘が見えた。
そこには窪みがあり、周りからは調度そこが死角になっていて
ここからだと海と空しか見えない。
『ここ、子供達が見つけたの。』
そう言って、彼女はその場に腰をおろす。
繋いだ手をほんの少し引っ張るようにして、彼女隣にJenniferを座らせた。
『砂だらけになっちゃうわ。』
結んだ手を解き、付いた砂を両手で払う。
風が思うような方角に向かわず、顔に髪が纏わり付く。
思わず顔をしかめると、Laurelが笑顔で髪をなぞってくれた。
『景色、いいでしょ?』
目線を彼女から外し、海を見る。
聞こえるのは潮騒と、彼女の甘い声だけ。
『綺麗ね・・・。』
切なさが、自然と胸に広がる。
二人だけの世界が、もしもこの世に存在するなら・・・
バカな事を考え、目頭を拭うと Laurelは不思議そうに尋ねた。
『泣いてるの?』
『泣いてないわ。砂風が目に入っただけよ。』
潮騒が二人を包む。
無限に広がる地平線を、ただじっと見つめる。
久しぶりに感じる、静かな時間の経過。
心の波風が穏やかになってゆくのを、Jenniferは肩に触れる温もりと共に感じていた。
February 17, 2012
遅れてきた Happy Valentines Day -fanfiction-
私も、カノから毎年チョコを貰います。
今年は 最近の私のお気に入り商品を貰いました
まぁ、、、二人で食べるんですけど(笑)
そのチョコを食べながら、思ったんですよ。
Jennifer&Laurelバージョン、ここで出しても面白いな、と。
これは不思議なもので、Jennifer&LaurelとかTibette onlyの
妄想なら、あっという間に出来上がっちゃうんですよね(笑)
どんだけ好きなんでしょう?www
ま、そういう訳で、チョコを貰ったその夜に書き上げたものなので
時期が少し遅れてしまっていますが、勿体ないので載せますww
本当は通常、2人の誕生日のみに作成しようと思っていたんですけどねー。
ま、いいか。
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『・・・でね、ママ。ここにパラパラとを振りかけて。』
『アハハ。凄いわね、Lola。可愛く出来たじゃない。』
家のチャイムが鳴る。
ママの代わりに出て頂戴、とLaurelに言われ、Lolaがインターフォンに出る。
『ママのお友達だよ。』
そう言うと、Lolaよりも先にNalaが玄関へと走った。
勢い良く、扉を開ける。
そこには笑顔のJenniferが立っていた。
『ハーイ。』
二人が小さくハイタッチをする。
笑顔のまま、Jenniferが口を開いた。
『どうしたの、二人共?顔になんか付いてるわよ。』
拭いながらLolaが答える。
『今ね、ママとチョコを作ってたの。』
『たの!』
笑顔でNalaも答える。
『そうなのね。じゃぁママはキッチン?』
『うん。』『そうだよ!』
『じゃぁ、ちょっとお邪魔するわね。』
子供達がJenniferの前をパタパタと走り、先にキッチンへと向かう。
愛らしい後ろ姿に思わず笑みが浮かぶ。
すると奥から、Laurelの声が聞こえてきた。
『手を洗って、しばらくお部屋でラッピングの準備をしてなさい。』
玄関には、大きな絵が飾られている。新作だろうか。
見たことはない絵だが彼女らしい、豪快かつ洗練された作品だ。
と、甘い香りの漂うキッチンから、Laurelがひょっこり顔を出した。
『Jenniferだったのね。いらっしゃい。』
へんてこな部屋着を見られ、少し恥ずかしそうに笑うLaurel。
『どうしたの?いきなりだったからビックリした。』
手を洗いながらLaurelが話しかける。
Jenniferは少し怪訝な顔をした。
『いきなりは、ダメ?』
『そうじゃないけど・・・』
Jenniferを見つめると、Laurelは一瞬困惑した顔をした。
踵を返し、Jenniferは近くにあった皿を手に取り、続けた。
『けど?』
『だって、こんな格好・・・なんだもん。』
Jenniferが振り返る。そして少し意地悪な目をして、こう言った。
『じゃぁ、あなたは完璧な私がいいの?』
『そうじゃないわ。』
チョコレートの入ったボールをヘラを使い、こね始めるLaurel。
『もう、いい。』
『私はよくないわ。』
彼女のヘラを持つ手を取り、Jenniferが引き寄せる。
一瞬、二人の間に沈黙がおちる。
と、Jenniferが突然吹き出して笑った。
『・・・もう。あなたまで。』
彼女の口元に付いたチョコレートを、優しく指で拭う。
その彼女の仕草に、Laurelの心臓が跳ねる。
『うん、美味しく出来てる。』
指に付いたチョコレートを、彼女はLaurelを見つめながら挑発的に舐めた。
『そうそう。こんな時になんだけど。』
少し真顔になり、Jenniferは続けた。
『これ、あなたに。』
差し出したそこには、綺麗にラッピングされた箱があった。
『そう、お察しの通り、チョコレートよ。』
そう言うと小さく笑った。
『ありがとう。』
Laurelは嬉しそうに笑うと、Jenniferにハグをした。
そしてJenniferに小声でこう言った。
『二人共、今日だけで太っちゃうから運動しなきゃね。』
すると、Jenniferが耳元で囁く。
『どうせなら激しい運動がいいわ。』
二人が大笑いしていると、子供達のはしゃぐ声が、差し込む陽の光と共に
風に乗って聞こえてきた。
December 20, 2011
Happy birthday Jennifer Beals!! -fanfiction-
タクシーを降り、たった一人街を歩く。すれ違う人の横顔に彼女を想う。
・・・なんて誕生日だ。車のヘッドライトがやけに眩しく感じる。
街を歩く人々の笑顔が、より一層自分を惨めにさせる。
急な仕事だった為、夫に娘を預けて単身NYへやって来た。
コートの襟を立たせ、隙間風を避けるように歩く。
このままホテルに戻りたくない。
Jenniferは近くにあった、人気の少ないバーに立ち寄った。
今日、初めて挨拶したばかりの打ち合わせ相手に、プレゼントを貰った。
それを無造作にカウンターへ置く。
虚しさを打ち消すように、カクテルとタバコを頼む。
愛想のない店員は、彼女に気付いたのか チラリと横目で見つめている。
タバコを燻らせながら、思い切り吸い込むと、久しぶりの眩暈に襲われる。
カクテルに ぼんやり映る自分の姿。
今頃彼女は温かい家で、家族と笑っている・・・。
泣きそうになる気持ちを堪え、たった1杯で店を後にした。
フロントを通り過ぎ、1人冷たい部屋に戻る。
何も考えたくなくて、コートのまま、ベッドに横たわる。
・・・と、部屋のチャイムが鳴った。
ドアスコープから外を窺うと、花束と食事らしきものを乗せたカートと
若そうなベルボーイが立っていた。
チェーンを付けたままドアを開け、『部屋を間違えているのでは?』とJenniferが尋ねると、
ベルボーイは笑顔で『いいえ、お客様へとの事でした。』とだけ告げた。
室内にカートを置き、ベルボーイが立ち去ると 静けさがまた部屋を包む。
花束には、メッセージが付いていた。
それをそっと開く。
中には懐かしい癖のある文字が、彼女の名前を呼んでいた。
Laurelからだった。
嬉しさで顔がほころぶ。と、それを見ていたかのように、携帯電話が鳴った。
『Jen、誕生日おめでとう。花束、気に入ってくれた?』
甘い声が耳元に響く。泣き出しそうな声でJenniferは答える。
『Luh、、、ありがとう。嬉しいわ。』
『仕事は終わった?』
『えぇ、今戻ったところよ。この部屋は私には広すぎて、寒くて。』
『そんなに広いの?』
『暖房、利かせているのだけど・・・広すぎてなかなか温まらないの。』
空調を見上げたその時、再び部屋のチャイムが鳴った。
『また来たわ。あなた、また何か頼んでくれたの?』
『そうよ。NYは寒いからと思って、とっておきのものを頼んでおいたの。』
電話の向こうで彼女が笑う。その甘い声が堪らなく愛おしい。
『本当?嬉しいわ。なんだろう?』
Jenniferは携帯を受話器に当てたまま、はにかむ笑顔でドアを開ける。
そこには、笑顔で受話器を当てたままのLaurelが立っていた。
・・・もし続きを読みたい方がおられたら、拍手をクリックorコメしてね(^ー^)/
August 23, 2011
妄想してみました(笑)
ということで、ついこの間、Lの主要キャストが集まりました。
一体何を話したのか?!当たり前ですが、考えてみても答えは出ません。
で、またいつもの如く、都合の良い妄想をしてみました。
よかったら、暇つぶしに読んで下さいませ。
で、感想とか聞かせてくれると嬉しいです(^ー^)/
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眩しい日差し。
車を止め、小道を歩くと、懐かしい香りが優しい記憶を呼び覚ます。
子供の頃母と行った、小さな商店の庭の香りだ。
柔らかい気持ちに包まれながら、待ち合わせの店の扉を開ける。
飛び込んできたのは、懐かしい顔ぶれ。
とはいっても、そんなに時を感じない空間だ。
『 Hi Laurel 元気だった? 』
右手を挙げハグしてきたのは、Leishaだった。
その隣には、屈託ない笑顔で笑うKateとEric(Tim)がいた。
『 Hi Kate、Eric。久しぶり。 』
『 やぁLaurel。オチビちゃん達は元気? 』
爽やかな笑顔のまま、Kateが話しかける。
『 えぇ、とっても。あなたに会いたがってるわ。 』
すかさずLeishaが声をあげた。
『 そうなの?Kate・・・まさかアンタ、Laurelんちでは Shaneになってないよね? 』
3人が爆笑した。
そこに、独特な雰囲気を持つ女性が、柔らかい日差しと共に店内に入って来た。
『 H〜i Jen こっちこっち 』
Leishaが同じ勢いでハグをする。
人目を少し気にしながら、恥ずかしそうにハグをするJennifer。
気をきかせたEricが、そっとJenniferの椅子を引き、彼女をエスコートする。
『 ありがとう。 』
前髪を長い指で流しながらLaurelの斜め前の席に座ったJennifer。
腰掛ける瞬間、横目でチラリと目が合った。
『 Hi Luh、、、』
『 Hi..... 』
皆が気付かぬような、小さな沈黙。
一瞬の空間なのに、Laurelの心臓が波打つ。
そこにErinとIleneが、同時にに店内へと入ってきた。
『 H〜i みんな元気にしてたぁ 』
飛び付くようにハグするErinとLeishaを横目に、Ileneが笑いながら話す。
『 今、そこの駐車場で会ったのよ。みんな変わらないわね。 』
俯き加減で、メニューを静かに見つめるJenniferの横顔。
ふと Laurelは、あの日見た睫毛を思い出し、思わず目を逸らす。
そんなLaurelを Kateがチラリと見て小さく笑った。
そこに、少し遅れたMarleeがやってきた。
『 H〜i みんな元気そうね 』
太陽のような笑顔で笑うMarlee。
Jenniferは少し紅潮した表情で、彼女とハグをする。
小さな痛みがLaurelの胸を刺す。
その痛みに自身も気付かぬフリをしながら、Jenniferに続いてハグをした。
隣同士に座り、流暢な手話で楽しそうに話し込む二人。
コーヒーカップを持つ指先が何故か冷たい。
『 ・・・だと思わない?Luh。 』
Erinから不意に話しかけられ、慌てて笑顔で頷く。
『 じゃぁ、そろそろスタジオに行きましょうか。 』
Ileneがそう声をかけると、Jenniferが優しくMarleeの肩に合図し、手話を始めた。
うん、うんと頷くMarlee。
『 その前に、お手洗いに行って来ていい? 』
中腰のままJenniferがIleneに声をかけると、頷きながら満面の笑みで彼女を見上げた。
変わらぬスタイルで、颯爽と歩いてゆくJenniferの後ろ姿。
『 ・・・あたしも。 』
小さく口を開き、Laurelが席を立った。
『 あたしも行こうかな・・・ 』
と、立ち上がろうとしたLeishaを、KateとErinが押さえつける。
足早に歩くLaurelの後ろ姿を、エスプレッソの湯気越しにMarleeが優しく見つめていた。
Jenniferがトイレから出てくると、洗面台の脇にLaurelが立っていた。
『 あら、あなたも来たの。 』
そう声をかけながら、洗面台の前に立つ。
小さな水しぶきが、洗面台の中を所狭しと駆け回る。
口を真一文字に結んだまま、Laurelは伏し目がちに佇む。
『 ・・・どうしたの?入らないの? 』
Jenniferが鏡越しに見つめた。
『 ・・・・・・入るけど。 』
そう、一言を告げ Laurelは入口へと歩く。
と、その手をJenniferが掴んだ。
『 何?どうしたの? 』
『 なにも。 』
『 言ってくれないと解らないでしょう。 』
『 なにもないって。 』
『 だって、・・・そんな顔してないもの。 』
握りしめた手が少し痛い。
『 だって・・・ 』
『 何? 』
『 楽しそうだから。 』
掴んだ手を少し緩め、Jenniferが小さく笑った。
空いた手でLaurelの前髪にそっと触れる。
『 じゃぁ、こんな風にみんなの前でするの? 』
耳元に柔らかい声が入り、Laurelの体を小さな電流が走った。
『 ・・・そうじゃないけど。 』
Jenniferの柔らかい唇を見つめるLaurel。
と、Jenniferが離れた。
『 こんなとこではしないわよ。ドラマじゃないんだから。 』
髪をかきあげ、小さく笑う。
見透かされた気分でLaurelは少し怒った顔をする。
『 むくれないで、冗談よ。 』
不意に引き寄せられ、軽い風がよぎる。
甘い香りが鼻をくすぐったと思った瞬間、柔らかい唇がLaurelの唇に触れていた。
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これを読んで、カノは大爆笑をしておりました。
ひと言、『どんだけ妄想してるのよ』と(笑)
ま、それが私の長所?ですから。(爆)
June 02, 2011
妄想物語、いってみよー♪
せっかくLaurelのお誕生日があったので
そういや前回Jenniferの誕生日も妄想物語、書いたよな・・・
と、思い出したので書いてみました。
この画像を、Laurelが公開した際に思いついたものをカタチにしてみました(笑)
楽しんで読んで頂けると、嬉しいです。
雨・・・。
さっきまで暗かった筈なのに・・・
眩しい光が、優しくアトリエに差し込む。
書き上げた絵を、薄目をあけ、日の光に差し出す。
塗り立ての油絵が太陽に反射し、キラリと光る。
あと少し。。
屈んでいた腰を上げ、Laurelは背伸びをした。
絵の具にまみれた手。その手にも、柔らかい光が差し込む。
誕生日は、このアトリエで過ごした。
もちろん、友人や家族が、共に楽しい時間を過ごしてくれた。
でも。。
あれから数日。
どこかで連絡を待っていた自分に、Laurelは気づいていた。
パレットをなぞる筆の動きが止まる。
・・・もう 過ぎたことだ。
子供達が帰る前に、書き上げてしまおう。
混ざりあった絵の具を見つめながら、Laurelは立ち上がった。
コンコン。
木箱を叩くような軽い音が、ふいにLaurelの耳に入る。
振り返ると、そこには彼女の姿があった。
懐かしい笑顔だ。
『 頑張ってるわね、Luh。 』
『 Jen!どうしたの!? 』
思わず筆を持ったまま、Laurelは駆け寄った。
『 久しぶりね。 』
Laurelは嬉しさのあまり、その手のままハグをした。
『 あ、、、ゴメン(笑) 』
『 いいのよ、Luh。元気だった? 』
・・・電話越しじゃない、懐かしい声。
Laurelは弾んだ声のまま、矢継ぎ早に喋った。
『 元気よ。あなたは?ねぇ、LAに戻っていたの?いつ戻ったの? 』
『 ・・・思ったより仕事が早く終わったから。 』
はにかむ笑顔は、変わらない。
口角を上げ、白い歯を見せて、少し照れくさそうに笑う姿。
Laurelの瞳が、ぼんやり緩んだ。
『 ・・・まだ泣かないで。感動屋の私が泣いてないんだから。 』
意地悪に笑うと、Jenniferは、扉の向こうに隠していた花束を差し出した。
『 誕生日、おめでとう。遅くなってゴメンなさい。 』
『 覚えててくれたのね・・・。
てっきり私、忘れられたのかと思ってた。 』
『 そんなわけ、ないじゃない。 』
Laurelに近づく。
花束と引き換えに、彼女の涙の雫と顔に付いた絵の具を
取り出したハンカチで優しく拭う。
Jenniferの目にも、優しい雫が溜まっていた。
『 なぜ あなたが泣くの? 』
Laurelが、少し笑う。
Jenniferはそっと彼女をハグしながら髪を撫で、耳元に囁いた。
『 あなたに会いたかったからよ。 』
ほんのり彼女のフレグランスの香りがする。
柔らかな日差しが伸び、二人を包みこもうとしていた。
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ちょっと笑っちゃうセリフも、ありつつですが(笑)
感想を、是非是非お聞かせ下さいね。
Laurelの1年間 女優休業宣言をした現在、pikariもネタギレです(笑)
みなさんの、『 こんなテーマでblogを書いてみては? 』
というリクエストも
同時に受け付けております(〃▽〃) ヨロシク
February 24, 2011
Tibettersが集まると。
少し前の話ですが、Season4の再々再放送(?)がTVでやっていて。
4-12を見ている時に、やっぱりトラクターシーンは、涙が出てしまうんだよね(T∀T)
という話を、友人にしていました。
・・・それは一体何故なのか。
自分の中で答えはわかってたのですが、ふと景色が見えたので、
説明するよりも特別編で伝えたほうがいいかなと思い、友人宛に物語を作りました。
それを見せたところ、メールに留めておかず、blogに載せるべきだと言われたので、
今更ながら(笑)掲載します。
何せ、Season4-12と、随分懐かしい話・・・。
なので、よかったらSeason4を思い出しつつ、読んで頂けると嬉しいです。
☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ ☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ ☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜
シーンは、海辺の夜から。
ICがカットした事でお蔵入りとなった、KateとTinaのキスシーンを入れます。
Betteと電話を切ったTinaは、真っすぐKateの元へ歩み寄る。
いきなりKissをしようとするTina。
『 やめて・・・ 』
抵抗するKateをよそに、Tinaは強引にKissをした。
それはとても荒々しく、悲しい。
夜の静かな波打際には、似つかわしいものだ。
Kateは一瞬 力を抜き、彼女を受け入れたものの、すぐに引きはがした。
『 やめてって!私は貴女の道具じゃないわ。
その辺にいる、バカな男みたいな事をするのはよして! 』
Tinaの力が緩んだ。
そして、強張る両手で顔を覆った。
その手が震えているのを、暗闇からでも感じとれた。
『 さっきの貴女は、本音をBetteにぶつけていたわ。
その愛は紛れもなく、生きていた。過去のものではなく、ね。
だから偽りの愛を受け入れる訳にはいかないの・・・。 』
沈黙の重さを、波がさらってゆく。なのに、報われない。
ケイトは泣いているようだった。
『 私は貴女と新しく始められる事を、本気で待つつもりだったのに。
でも・・・残念だわ。 』
砂を含んだ足音が、遠退いてゆく。
そして、静寂と波音の連鎖がTinaを包んだ時、Tinaは ようやくその場に崩れ落ち、
声をあげて泣き出した。
砂の城が波にさらわれていくのを、Tinaは孤独と共に、感じていた。
Betteは一人、小さなランプの傍らで沈んでいた。
耳に残っているのは、波の音と、Tinaの台詞だった。
試したのだ。自分の気持ちを。Tinaの気持ちを。
だから、彼女の嘘に塗り固めた本心に涙が出た。悲しかった。
彼女にそうさせたのは、自分自身だから。
・・・なら、私はどうだろう。Tinaに何を期待していたの?
・・・やめよう。明日、明日の事を考えよう。そう、あした。
もしかしたら、ダメかもしれない。でも受け入れてくれたら?
枕を敷き直し、顔を埋める。
Tinaは、まだあんたの事が好きだよ。Aliceの声が響く。
Tinaの気持ちは、今日わかった。そうなのかもしれない。
でも、私の気持ちは、確実にJodiに向かってる・・・。
そう、ただ懐かしいからだ。今日のKissと同じ。
Tinaだって、何かから逃げたいからよ。
だって、結局は送り出してくれたんだもの。
それにあんな台詞だって。
・・・あの台詞。電話の向こう側なのに、Tinaの表情が、手にとるように解った。
でも・・・。
グラグラ揺れる自身の気持ちにキリをつけるかのように、身体を起こし、
Betteはドアを見つめた。
私はJodiが好きだ。
後先は、考えない。今更なのだから・・・。
シーツをかけ直し、Betteはランプを切った。
☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ ☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ ☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜
懐かしいなぁ。この切ないシーン。
それにこの海辺のお蔵入りkissシーン。
当時peach♪さんが激高してたなぁ(笑)とか思い出したり。
あれから、、、Season5もあって、6もあって。
随分成長した二人を、笑顔で見られる今。
Tibettersとしては、この上ない幸せですよね。
でも、この切ない感じ。胸をぐっと締め付けられる感情。
悲しい話が好きな私としては、結構この頃のTinaも好きでした(爆)
February 05, 2011
Season7-2
Season7-2。実は随分前に仕上がっていたのですが、
次を書いてから・・・と思いつつ、修正したりしているうち
なんだか、自分の中で読み飽きてきたので(笑)
掲載しちゃいます。
一度、Season6-8(ココはホンモノ) → Season7-1を
見てからの方が解りやすいかも。
では。
まずは皆さんにお楽しみ頂ければ光栄です。
補足は、最後に書くとします。
☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ ☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ ☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜
ねぇ!ちょっと、スプーンどこぉ?!
全く。この家、前のキッチンと違って何処に何があるんだか、ちっとも解らないよぉ。
いつもの朝より賑やかなのは、突然のAliceの訪問があったからだ。
Betteは大きな溜め息を付き、アンジーの部屋から顔を出す。
Alice、聞いて頂戴。
これからこの子を学校へ送りに行くのよ。
スプーンはその棚の右から二段目。アンジー、早く食事しないと遅刻よ!
部屋から慌ただしく出て来るアンジー。
そこへ唯一の傍観者といったペースで、Tinaがのっそり起きてきた。
Tee、貴女も早く食べちゃって。
ハイハイ、といった様子で、Tinaが慌ててコーヒーをテーブルへ運びつつ腰掛ける。
と、。
Betteの苛々の根源である、Aliceがこそっと耳打ちをしてきた。
ねぇ、、、。
Betteって いつからあんな家庭的になっちゃったの?
黙ったまま、ニヤリと笑うTina。
そう、我が家も普通の家なのだ。
学校までの距離は、車で30分程。
行ってきます!と二人はTinaにKissをし、。
Betteはアンジーを慌ただしく車へと押し込む。
我が家に静寂が戻った。
…かのようにみえた。
あのさ、Tina。あたしNYの街って詳しくないの。
そうだよ!ちょっと、今晩あたりゲイバーでも連れてってよ。
…やれやれ。
Tinaは心の中で溜め息を付きつつ、Aliceを見つめた。
ねぇ、昨日は訊けなかったけど、あれからTashaとどうなったの?
別れた。終わり。解るでしょ?終わったの。
…あぁ、もう!ジェイミーだよ。二人があの後どうしたかは知らない。
てか、知りたくない。でも、もういいの。心配するのも疲れたもん。
ねぇTina、知ってた?あたし、元々はフェム系が好きなのよ?
小さく笑って俯くAlice。その笑顔をみて、Tinaもまた小さく笑う。
もう、しばらく恋はいいよ。
そう言ってAliceは持っていたコーヒーを飲み干した。
〜LA。
静かな朝だ。書きはじめてから随分経ったような気がする。
パソコンを閉じ、背伸びをする。と、キッチンに人の気配を感じた。
キッチンに向かうと、Shaneが立ったままコーヒーを飲んでいた。
おはよう、Jenny。眠れた?
おはよ。いいえ、ずっと書いてたから、これから眠るわ。
珍しいわね、自分でコーヒーを入れるなんて。プラネットは休み?
いいや、知らない。やってるんじゃないかな。
…そうなの。じゃ、お休み。
Shaneの動向に小さな違和感を感じつつも、それに触れる事なく、
Jennyは部屋を出た。
Bedに寝転び、先日Aliceから渡され読んだ、
アデルの最新作を思い出した。
作品の中で、自分が殺された事には さほど驚かなかったが、Shaneと結ばれた
あのくだりには、かなり動揺した。
あの時、ニキとの一件で傷ついたのは確かだ。
しかし、それは深い友情の結びつきからくる裏切りだった。
事実、あれを機にニキとは別れたし、Shaneとの蟠り(ワダカマリ)を取るには
時間を要した。
でもまさか、それ以上の感情なんて・・・。
自分すら気づかぬうちにアデルに見透かされていたような気分になり、
Jennyはシーツを被った。
〜NY。
通学路には毎日軽い渋滞が起こる。セレブの街だけあり、車も豪華だ。
Tinaは合わせる必要なんて ないというけれど、この子が惨めな思いを
学校でしていないか、Betteは少し心配していた。
入り口でアンジーを下ろし、行ってらっしゃいのKissをする。
我が子の駆けてゆく後ろ姿・・・。
私達の娘だもの。大丈夫よ。Betteは小さく微笑み、ハンドルを切った。
〜LA。<
Planetの朝は、いつもと変わりなく、Kitは鼻歌を歌いながら接客をこなす。
ただ、そこにヘレナの姿は見えなかった。
最近、そういう日が何日か置きに続いている。
Jennyのせいでこじれてしまった、ディランとの関係。
もう、人が信じられない、そう言ってヘレナが荒れた時期もあった。
Kitはただ見守るしかなかった。
それから数ヶ月経つと、ヘレナは自然にいつものオーナーとして戻っていた。
Alice達とも、いつも通り接していた。
ただ、彼女の何かが欠けているようで、それをKitは気にしていた。
Hitの夜の経営を中心にヘレナが力を入れはじめてから、
Planetには あまり顔を出さなくなった。
今日は久しぶりに彼女の自宅を訪ねてみよう、そう思っていた。
数時間後、Kitは従業員に少し出かけるとだけ告げ、ヘレナの家へ向かった。
玄関のチャイムを鳴らす。
…誰も出ない。
その場で彼女の携帯に電話をしてみた。
…出ない。数回かけてみる。
10回程鳴ると、ようやくヘレナが返事をした。
泥酔した様子だった。
聞くと、最近よく眠れず、睡眠薬と一緒に飲んでいるらしい。
今日はHitも休んでいいから。
そう言うとKitは電話を切り、別の場所に電話をした。
☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ ☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ ☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜
まず、驚かれたのと同時に、混乱するであろう部分から書き足します。
Jennyの件。
Season6が中途半端に終わってしまった事で、皆さんのモヤモヤも
曖昧なままだと思います。
そこで、私の中でSeason6を『現実と空想の混ぜこぜ』にしたいと思いました。
Season6のストーリー全部を『架空』にするのではなく、
一部は事実、一部は架空の物語の『交差』にしたかったんですね。
Jennyのキャラクターは、正直理解不能だし、好きじゃなかったのですが
あのまま殺してしまうのは、あまりに忍びなく・・・。
そこで考えたのがこの案でした。
Jennyの猿真似が好きな アデルの新作として、作り上げたのが
Season6。
皆さん、少し混乱してしまうかもしれませんが、そのような目で見て頂けると
今後の展開も楽しめるかと思います。
では、、、次がいつになるか(笑)L8の後かもしれませんが(笑)
感想等、言って頂けると嬉しいです。
なにせ、褒められて伸びるBetteちゃんなのでwww
pikari
December 19, 2010
Happy Birthday !!! Jennifer Beals☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜
12/21更新あり(妄想物語)
今日、12/19はJenniferの47回目の誕生日です(>▽<)
☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ おめでとう(*^▽^)/
いつまでもお若く、美しいJenniferですね。
アチラの時間は、朝8時頃かな?
ホントに忙しい毎日だと思いますが、今日ばかりは家族水入らずで
過ごしているのでしょうね
そこには、沢山の方からお祝いの電話や手紙やプレゼントも届いているのかな?
我等の、Laurelからもきっと…
シカゴコードも大成功をおさめ、素敵な1年にして頂きたいものです
そして、3月にどうかSurprise Guestで登場して欲しい(>_<)
そいでもって、早くLaurelを迎えに行ってあげてください
小さな希望を乗せつつ、、、。
お誕生日おめでとうございますJennifer(v^-゚)
そうだ!tibette.com ( Jennifer Beals.com )にてお祝いメッセージ
を募集していますので、JBファンも、LHファンも皆さんどしどし
書き込みして下さいね(*・∀-)
コチラからどーぞ
http://birthday.jennifer-beals.com/
突然ですが、深夜にちょっと妄想をしてみました。
LaurelがJenniferのお宅に行くという設定です。
お暇な方は、おバカな妄想をしばしお楽しみ頂ければ嬉しいです。
(内容は全て私の妄想であり、なんの根拠もありませんし、全てフィクションです)
☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ ☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ ☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜
チャイムが鳴り、Jenniferの夫がドアを開けると、そこには花束と紙袋を持った、
Laurelが立っていた。
お久しぶりですね。いらっしゃい。どうぞ中へ。
にこやかな夫に小さく笑顔を送り、Laurelは中に入る。
玄関の正面には、リビングへと続く広いフロアーが。
左手には、緩やかなカーブを描いた階段。
吹き抜けになったその場所は、温かな木の香りがする。
リビングに通されると、Jenniferの愛娘が友達と楽しそうに はしゃぐ姿が目に入った。
左手に目をやる。
と、キッチンにお手伝いさんと並ぶJenniferの後ろ姿が飛び込んできた。
小さな胸の高まり。
振り返るJennifer。
その顔に懐かしいあの笑顔が広がる。
『 いらっしゃい。久しぶりね、Luh。 』
自分の紅潮を知られないように、手を振り応える。
『 Hi、Jen。お誕生日おめでとう。元気だった? 』
花束を渡すLaurel。
『 ありがとう、元気よ。あなたは、、少し痩せたみたい。絵、頑張ってるの? 』
『 そうね、子育てとの両立が少し大変だけど。 』
花を生けるよう、家政婦にお願いをしつつJenniferは続けた。
『 今日子供たちは? 』
『 母に預けてきたの。 』
『 そう・・・会いたかったわ。 』
少しおどけた振りをして、Laurelは尋ねる。
『 どっちに?私に?子供たちに? 』
黙ったまま、少し首を傾げ、Jenniferは子供っぽく笑った。その姿が愛しく可愛らしい。
『 手伝うわ。良いワインを買ってきたの。 』
LaurelはJenniferに近づく。久しぶりに嗅ぐ彼女の香水が鼻をくすぐる。
『 今日は貴女がメインなんだから、座ってて。私がやるわ。 』
『 いいわよ。大事なお客様なんだから。 』
『 ・・・じゃ、手伝わせて。手が足りないでしょ? 』
『 OK。ありがとう。じゃあ、ちょっとこのフルーツをクッキーに乗せてくれる?
こうやってクッキーに、このクリームを塗るの・・・ 』
肩が触れる。
さっきより強い香水の香りが立ち込める。
目線を斜め上にやると、すぐ傍にJenniferの長い睫毛が見えた。
理性を抑えるのを、少し躊躇した。
近くで、家政婦が持ってきた花を花瓶に生けていた。
その傍らでは、他のゲストと彼女の夫が談笑してる姿も見える。
ダメだ。視線を彼女から落とそうとした瞬間、Jenniferと目が合った。
おそらく顔に出ている筈だ。Laurelは、思わず目を逸らす。
そんな姿にJenniferは 体で彼女の肩を押し、そして小さく笑った。
July 16, 2009
ep5〜6の展開 もういっちょ。
大学に着き自分の部屋に入った時、Betteはホッとしたように やっと大きなため息をついた。 ・・・あの日、何故私はTinaにKissをしてしまったのか。 それを考えない日は、なかった。 Jodiを愛していないのかと訊かれれば、否定なんてしない。 でも・・・。 あの日のTinaは本当に寂しそうで、私が支えたいと心から思っていたあの頃のTina そのものだった。 柔らかい声、優しい瞳。 ・・・懐かしさから? そう思う自分もあった。Tinaはどう思っているのだろう? 彼女が誰を見ているのか、知りたい。気付くとどんどんTinaを追ってしまう。 このままTinaが他の人を見つめ、他の女性を愛したとしたら・・・? でも、私にはJodiがいる。 『どうしたらいいの・・・?』 ついに、デスクへ突っ伏してしまうBette。 Tinaへの想いが膨らんでゆく自分が、Betteは怖かった。 その先の見えない、自分の動向も。 Jodiの笑顔も。 どうして、私は一人だけを愛せないのだろう。 あの時だって結局Tinaを裏切ったのは、私だった。 苦しさの中で、Betteは一人震えていた。
☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ ☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ ☆*゚ ゜゚* *+:。.。:+* ゜ ゜゜ 重い作品ですね(笑)スミマセン ただ、今回はひたすら重くのしかかるような作品(妄想ダロ)にしたかったんです。 つい、ため息をついてしまうような。 なんていうのかな? Betteが悩まないわけはないし、でも答えは見つからない。 その闇の中でKitにも誰にも相談できず、一人ふさぎこんでいたように思いました。 Betteって、強気なようでスゴク繊細で悩むタイプだと思うんです。 キツイ言葉は、人にはポンポン言いますけど(笑) ep6のあの小動物のような、子羊のような怯えた(?)表情から この妄想が広がりました・・・( ̄ー ̄)ドナイ?
July 13, 2009
ep5→6 pikari編。
一人きりの部屋の鍵穴が、やけに暗く深く見える。 そっと中に入ると、遮光カーテンが閉ざされたままの暗い部屋がTinaを待っていた。 Bedに仰向けになり、前髪をかき上げる。 『相手の気持ち・・・私の気持ち。』 そっと呟いてみた。 昨日のBetteの顔は、永年隣で見つめてきたTinaにとって、真実ではない事が 今思うと、一目でわかった。 だからといって、彼女は動く事はない。それも解っていた。 なら、私は・・・? Tinaは、現実から逃げている自分自身に気付いていた。 『応援する。』そうBetteに告げながらも、自分はずっと誰を見つめ、 誰と向き合ってきたか。 駆け引きはやめよう。そんな事を言いながら、私自身が駆け引きしてる。 Tinaは深いため息をついた。 そして、ハッキリと天井を見つめ直した。 Betteがどうとか、Jodiがどうとかより、まず自分の想いを伝えよう。 それでダメなら仕方ない。 そうしないと、今の気持ちのままじゃ、前に進めないもの。 Bedから身体をもたげ、Tinaは光の零れるカーテンを一気に開けた。